回復プログラム
依存症は「回復できる病気」です
適切なプログラムと仲間との絆があれば、必ず新しい人生を取り戻せます
ひごのいえの回復プログラムは、20年以上の実績を持つその施設での経験と、世界標準の12ステッププログラムを基盤に構築されています。一人ひとりの状況に合わせた柔軟なアプローチで、心の回復から社会復帰まで、段階的にサポートします。
🌱 回復の4つの段階 —— あなたはどの段階にいますか?
依存症からの回復は、一朝一夕には実現しません。しかし、確実に段階を踏んで回復していくプロセスがあります。焦らず、あなたのペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。
💪 身体の回復(第1段階:約1〜3ヶ月)
目標:薬物やアルコールによって疲れ切った身体を健康に戻す
- 規則正しい生活リズムの確立(起床・就寝時間の固定)
- 栄養バランスの取れた3食の食事
- 適度な運動と睡眠の確保
- 医療機関との連携による健康管理
- 離脱症状のケアと体調の安定化
✨ この段階のポイント:無理をせず、まずは身体を休めることが最優先です。スタッフが24時間体制でサポートします。
🧠 脳の回復(第2段階:約3〜6ヶ月)
目標:薬物の幻覚や妄想がなくなり、思考力・記憶力が正常に戻る
- 認知機能の改善(集中力・記憶力・判断力)
- 渇望(クレービング)への対処法の習得
- トリガー(引き金)の認識と回避方法
- 感情のコントロール技術の獲得
- ストレスマネジメントの実践
✨ この段階のポイント:「使いたい」という欲求が強く出る時期です。仲間とのミーティングで気持ちを分かち合うことが何より重要です。
💚 心の回復(第3段階:約6〜12ヶ月)
目標:歪んだ考え方・感じ方・生活習慣を健康的なものに変える
- 12ステッププログラムの実践(詳細は後述)
- 自己肯定感の再構築
- 対人関係スキルの向上
- 過去のトラウマや痛みとの向き合い方
- 新しい価値観・生き方の発見
- 「なぜ使っていたのか」根本原因への気づき
✨ この段階のポイント:ここが回復の核心です。単に「使わない」だけでなく、「なぜ使っていたのか」を理解し、新しい生き方を見つけます。
🚀 社会の回復(第4段階:約12ヶ月〜)
目標:社会の一員として、自分らしく生きる力を取り戻す
- 就労訓練・就職活動のサポート
- アパート探し・独立生活の準備
- 家族関係の再構築
- 地域社会とのつながりの再建
- 自助グループへの継続参加
- 次に来る仲間をサポートする「恩返し」の実践
✨ この段階のポイント:退所後も、自助グループや施設との繋がりを保ち、回復を継続することが大切です。私たちはあなたを見守り続けます。
📊 回復の目安:個人差はありますが、多くの方が1年〜2年のプログラムで社会復帰を果たしています。焦らず、あなたのペースで進みましょう。
📖 12ステッププログラム —— 世界標準の回復プログラム
12ステッププログラムは、1935年にアメリカで始まり、世界中で90年近く実践されている依存症回復の「世界標準」です。ひごのいえでも、このプログラムを回復の柱としています。
🌟 12ステップの概要
ステップ1〜3: 降伏
自分の力だけでは依存症に勝てないことを認め、助けを求めることを学ぶ
ステップ4〜7: 棚卸し
自分の過去を振り返り、自分の欠点と向き合い、変わる準備をする
ステップ8〜9: 償い
傷つけた人たちへの償いを通じて、過去と和解する
ステップ10〜12: 維持と伝達
回復を継続し、次に来る仲間にメッセージを伝える
💡 ひごのいえでの実践方法
- 毎日のグループミーティング:仲間と一緒に12ステップを学び、実践します
- スポンサーシップ:先輩の回復者(スポンサー)が、あなたの12ステップの実践を個別にサポートします
- ビッグブック学習会:AA(アルコホーリクス・アノニマス)の基本テキストを読み、理解を深めます
- 12ステップワークブック:書き込み式のワークブックで、自分のペースで取り組めます
- 地域の自助グループ参加:NA(ナルコティクス・アノニマス)、AAなどの外部ミーティングにも参加します
🕐 1日のプログラムスケジュール
ひごのいえでは、月曜日〜土曜日の週6日、朝9時から夕方17時までプログラムを実施しています。規則正しい生活リズムの中で、様々なプログラムに取り組みます。
| 時間 | プログラム内容 | 詳細・目的 |
|---|---|---|
| 9:00 - 9:30 | モーニングミーティング | 今日の気持ちや体調をシェア。1日のスタートを仲間と共に |
| 9:30 - 12:00 | 午前プログラム | 12ステップ学習、認知行動療法(CBT)、個別カウンセリング、依存症勉強会など |
| 12:00 - 13:00 | 昼食・休憩 | 栄養バランスの取れた手作り昼食。仲間との交流の時間 |
| 13:00 - 17:00 | 午後プログラム | 生活訓練(買い物、料理、掃除)、レクリエーション、スポーツ、作業療法、アート療法、就労準備など |
| 17:00 - 17:30 | クロージングミーティング | 1日の振り返りと感謝のシェア。明日への希望を確認 |
📅 週ごとのテーマ:毎週異なるテーマを設定し、多様なプログラムをローテーションで実施。例:第1週「感情の回復」、第2週「対人関係スキル」、第3週「生活スキル訓練」、第4週「社会復帰準備」など
🎯 主なプログラムの種類と効果
💬 グループミーティング
実施頻度:毎日2回(朝・夕)
同じ経験を持つ仲間と本音で語り合う場。孤独感からの解放、共感の体験、希望の発見ができます。
🧠 認知行動療法(CBT)
実施頻度:週2〜3回
思考パターンを変え、健康的な行動を身につける。渇望への対処法、ストレス管理、再発予防スキルを習得します。
🍳 生活スキル訓練(SST)
実施頻度:週3〜4回
買い物、料理、掃除、金銭管理など、自立した生活に必要なスキルを実践的に学びます。
🎨 アート療法・表現療法
実施頻度:週1〜2回
絵画、音楽、工作などを通じて、言葉にできない感情を表現。心の奥底にある痛みやトラウマと向き合います。
🏃 運動療法・レクリエーション
実施頻度:週2〜3回
ウォーキング、スポーツ、ヨガなど。身体を動かすことでストレス解消、気分転換、健康的な楽しみ方を発見します。
💼 就労支援・社会復帰準備
実施頻度:回復段階に応じて
履歴書作成、面接練習、職業訓練施設との連携、アルバイト体験など。段階的に社会復帰をサポートします。
🏠 プログラムの形態
🚶 通所プログラム(デイケア)
自宅から通いながら、日中のプログラムに参加できます。
- 対象:回復が進み、一定の安定がある方
- 時間:月〜土 9:00〜17:00
- 期間:数ヶ月〜2年
- 利用料:障害福祉サービス適用可能
🏡 入寮プログラム(レジデンシャル)
施設に入寮し、24時間の生活全体を通じた回復を目指します。
- 対象:集中的な支援が必要な方
- 期間:原則1年間(延長可能)
- 環境:完全禁酒・禁薬の安全な環境
- サポート:スタッフ24時間常駐
🌸 あなたの回復を、全力でサポートします
回復は一人ではできません。でも、仲間と共になら、必ずできます。
ひごのいえのプログラムは、あなたの新しい人生の始まりです。
まずはお気軽に見学にお越しください。あなたの勇気ある一歩を、心から応援しています。