ひごのいえとは

一般社団法人ひごのいえは、熊本の地に根ざした依存症からの回復を支援する専門施設です。私たちは、薬物、アルコール、ギャンブル、ゲーム、摂食障害など、あらゆる依存症(アディクション)に苦しむ方々とそのご家族に寄り添い、温かく、確かな回復の道を共に歩んでいます。

依存症は「回復できる病気」です。適切な支援と環境、そして何より仲間との絆があれば、必ず希望ある未来を取り戻すことができます——私たちはその確信を持って、日々、皆様の回復に全力で伴走しています。

🏠 「いえ」と名付けた理由 —— あなたの帰る場所

よい時も悪い時も立ち寄れる居場所。本音が言える人間関係。絶望した時に帰ってこられるところ。
それが「いえ」です。

依存症からの回復には、「安心できる居場所」が不可欠です。批判や偏見ではなく、理解と共感に満ちた場所。孤独や絶望ではなく、温かさと希望に包まれた場所。そして何より、「ここに戻ってこられる」という安心感がある場所——それが、ひごのいえが目指す「いえ」の姿です。

ひごのいえは、依存症からの回復を目指すすべての人にとって、安心できる「いえ」であり続けたい——その想いを込めて、私たちは「ひごのいえ」と名付けました。

「いえ」という言葉には、建物としての「家」以上の意味が込められています。それは、血のつながりを超えた「心の拠り所」であり、「魂が安らぐ場所」です。回復の旅は決して平坦ではありません。時には道に迷い、つまずき、立ち止まることもあるでしょう。そんな時、ここには必ず灯りが灯っています。温かい食卓があり、あなたを待つ仲間がいます。どんな状態でも、どんな過去があっても、無条件に受け入れてくれる「いえ」——それが、私たちひごのいえの存在意義なのです。

💎 私たちの理念と使命

🌟 基本理念

私たちは、「安心できる居場所こそが回復に不可欠である」という信念のもと、地域の理解を得ながら、必要とされる場所へ——誠実に、そして着実に一歩一歩進んでいきます。

依存症は決して「意志の弱さ」ではありません。それは「回復できる病気」です。仲間と家族、そして社会が一体となることで、誰もが希望ある未来を取り戻すことができる——私たちはその真実を、数え切れないほどの回復の物語を通じて確信しています。

🎯 私たちの使命

  • 温かく包み込む環境:批判や偏見のない、安心して本音が言える居場所を提供します
  • 一人ひとりに寄り添う支援:画一的ではなく、個々の状況・ペース・目標に合わせたオーダーメイドのプログラムを提供します
  • 仲間との深い絆:同じ苦しみを経験した仲間だからこそ分かち合える、理解と共感の場を大切にします
  • 家族への包括的支援:本人だけでなく、ご家族の苦しみにも寄り添い、家族全体の回復をサポートします
  • 地域・社会との連携:医療・福祉・司法機関と協働し、切れ目のない支援体制を構築します

🌈 あらゆる依存症(アディクション)に対応 —— オーダーメイドのプログラム

依存症には様々な形があります。薬物、アルコール、ギャンブル、ゲーム、インターネット、買い物、摂食障害——その種類は多岐にわたり、そして一人ひとりの背景や状況も異なります

だからこそ、ひごのいえでは「オーダーメイドのプログラム」を大切にしています。あなたの依存の種類、回復の段階、ペース、目標、そして人生の物語——それらすべてに真剣に向き合い、あなただけの回復の道筋を一緒に創り上げていきます。

🎨 対応可能な依存症の種類(一例)

💊 物質依存

薬物(覚醒剤、大麻、危険ドラッグなど)、アルコール、処方薬、市販薬

🎰 行動嗜癖

ギャンブル、ゲーム、インターネット、SNS、買い物、性嗜癖

🍽️ 摂食の問題

過食症、拒食症、過食嘔吐、むちゃ食い障害

🔄 クロスアディクション

複数の依存症を併発している方にも対応

✨ オーダーメイドプログラムの特徴

  • 個別アセスメント:入寮前の詳細な面談で、あなたの状況・ニーズ・目標を丁寧にヒアリングします
  • 柔軟なプログラム設計:グループミーティング、個別カウンセリング、生活スキル訓練、トラウマケアなど、必要な支援を組み合わせます
  • 段階的なステップアップ:回復の段階に応じて、無理なくステップアップできる仕組みを整えています
  • 医療・福祉との連携:病院、クリニック、福祉サービスとの協働で、総合的なサポート体制を構築します
  • 退所後も継続サポート:施設を出た後も、地域の自助グループやアフターケアプログラムで支え続けます

🌄 熊本の大自然の中で —— 都心では得られない回復環境

代表理事の栃原晋太郎は、その施設にて約20年間、回復支援部部長として数百名の仲間たちの回復に伴走してきました。その長年の経験から、彼は一つの確信を持つに至りました——それは、「関東近県の都心部では提供できなかった、大自然の中での新しい、そして古き良きダルクの回復」を、熊本の地で実現できるという確信です。

🏞️ 熊本・大自然が持つ癒しの力

都心の喧騒を離れ、熊本の豊かな自然に囲まれた環境——それは、依存症からの回復に計り知れない癒しと静けさをもたらします。

  • 静かな環境:都会の騒音やストレスから解放され、心を落ち着ける時間を取り戻せます
  • 四季の移ろい:自然の美しさと変化を感じることで、自分自身の回復のプロセスを実感できます
  • 農作業やアウトドア活動:土に触れ、体を動かすことで、生きる喜びを再発見できます
  • 夜空の星:都会では見えない満天の星空が、あなたの心に希望の光を灯します
  • ゆったりとした時間の流れ:焦らず、急がず、自分のペースで回復に取り組める環境があります

💚 「古き良きダルク」への回帰

ダルクは2025年に創設40周年を迎え、全国約70カ所にまで拡がりました。しかし、組織が大きくなる過程で、時として創設当初の「温かさ」「仲間との絆」「一人ひとりに寄り添う姿勢」が薄れてしまうことがあります。

栃原は、20年間のその施設での経験を通じて、「古き良き時代のダルク」に立ち返り、本来の温かさと仲間意識を大切にする支援を実践したいという強い想いを抱くようになりました。それは批判ではなく、ダルクが本来持っていた美しい理念への深い敬意と、それを熊本の地で新たに実現したいという情熱です。

ひごのいえは、都心では難しい「大自然の中での回復」と、「古き良きダルクの温かさ」を融合させた、新しくも懐かしい回復の場なのです。

✨ 安心して利用できる素晴らしい環境

ひごのいえは、利用者の皆様とそのご家族が「ここなら安心して回復できる」と心から感じられる環境を整えています。

👨‍⚕️ 経験豊富な専門スタッフ

代表理事の栃原晋太郎をはじめ、長年の依存症支援経験を持つスタッフが在籍。全国の医療機関・福祉機関との豊富な連携実績を活かし、切れ目のない支援を提供します。

🌙 24時間体制の安心

夜間も含め、常にスタッフが常駐。急な体調変化や不安な気持ちにも、すぐに対応できる体制を整えています。「一人じゃない」という安心感が、回復を支えます。

🏡 清潔で快適な居住空間

個室または少人数部屋、清潔な共有スペース、温かい手作りの食事——生活の基盤となる環境を大切にしています。「ここで暮らしたい」と思える、温かい空間づくりを心がけています。

🌸 女性専用施設「ラポール」

2025年3月24日開設。女性特有の課題(トラウマ、DV、育児など)に配慮した、完全女性専用の安心・安全な環境を提供します。女性スタッフが常駐し、きめ細やかなサポートを行います。

🤝 医療・福祉・司法との強力な連携

精神科病院、クリニック、保健所、保護観察所、生活困窮者支援機関——様々な関係機関と密接に連携し、あなたに必要なすべての支援を総合的にコーディネートします。

👨‍👩‍👧‍👦 家族も一緒に回復できる

家族会、家族向け勉強会、個別相談——ご家族の苦しみにも真剣に向き合います。「共依存」からの脱却、境界線の引き方、適切な関わり方を学び、家族全体が回復していく道筋をサポートします。

💬 代表理事からのメッセージ

代表理事 栃原晋太郎

代表理事 栃原晋太郎

回復とは、生き方を変える壮大なテーマ
あなたの人生のターニングポイントを、ここ「ひごのいえ」で

この度は、一般社団法人ひごのいえのホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。代表理事の栃原晋太郎と申します。

私は、関東地方の日本有数の最高レベルと評される依存症回復支援施設にて、回復支援部部長として約20年間、依存症からの回復支援に身を捧げてまいりました。その施設では実質的にナンバーツーの役割を担う立場でしたが、その20年間で得た経験と実績は、私の人生そのものであり、そして今、熊本の地で新たな挑戦を始める原動力となっています。

依存症は、決して「意志の弱さ」ではありません。回復できる病気です。適切な支援と環境、そして何より仲間との絆があれば、必ず回復への道は開けます。私は、この20年間で数え切れないほどの仲間たちの回復を目の当たりにし、その真実を確信しています。

日本を代表する依存症回復支援の最前線での20年

私が20年間を過ごした施設は、故・近藤恒夫氏が1985年に立ち上げた日本初の民間薬物依存症リハビリ施設「ダルク」の系譜を継ぐ、日本有数の回復支援施設です。2025年、ダルクは創設40周年を迎え、現在では全国約70カ所に拡がり、日本の依存症回復支援のトータルスタンダードとしての地位を確立しています。

私がその施設で過ごした20年間は、単なる職務ではありませんでした。それは、数百名もの仲間たちの人生の再生に立ち会い、共に泣き、共に笑い、共に希望を見出す、かけがえのない日々でした。回復支援部部長として、プログラムの設計から実施、個別カウンセリング、家族支援、そして行政・医療機関との連携調整まで、依存症回復支援のあらゆる側面に携わってきました。

🤝 栃木県内はもとより、全国の関係機関との連携実績

20年間の実践を通じて、私は関東地方だけでなく、関東近県、さらには全国の依存症拠点病院、法務省、厚生労働省、地方自治体との連携を重視し、切れ目のない支援体制の構築に尽力してまいりました。

  • 医療機関との連携:精神科病院、依存症専門外来、救急医療機関との協働
  • 司法・矯正機関との連携:保護観察所、刑務所、少年院との出所調整と社会復帰支援
  • 行政機関との連携:保健所、精神保健福祉センター、市町村福祉担当との協力体制
  • 地域社会との協働:自助グループ、就労支援事業所、生活困窮者支援機関との連携

この豊富な連携経験は、依存症からの回復には「一つの施設だけでは完結できない」という真実を教えてくれました。医療、福祉、司法、地域社会が手を取り合い、一人ひとりに寄り添う包括的な支援こそが、真の回復への道なのです。

💭 ダルクの原点に立ち返る —— 「古き良き時代のダルク」への回帰

ダルクは2025年に創設40周年を迎え、全国約70カ所にまで拡がりました。しかし、組織が大きくなる過程で、時として創設当初の「温かさ」「仲間との絆」「一人ひとりに寄り添う姿勢」が薄れてしまうことがあります。

私は、その施設での20年間を通じて、現在のダルクのあり方に一石を投じたいという想いを抱くようになりました。それは批判ではなく、「古き良き時代のダルク」に立ち返り、本来の温かさと仲間意識を大切にする支援を実践したいという切実な願いです。

「ひごのいえ」が大切にする3つの原点
1. 温かさと家族的な雰囲気

大規模施設では得られにくい、家族のような温かい雰囲気。一人ひとりの名前を呼び、一人ひとりの物語に耳を傾ける。

2. 仲間との深い絆

回復の核心は「仲間」です。同じ苦しみを経験した仲間だからこそ分かち合える、深い理解と共感の場を提供します。

3. 一人ひとりに寄り添う姿勢

画一的なプログラムではなく、一人ひとりの背景、ペース、目標に合わせた柔軟な支援。あなたの人生に、真剣に向き合います。

🌈 回復とは「生き方を変える」壮大なテーマ

私は常々、こう考えています。「回復とは、単に薬物やアルコールを止めることではない。それは、生き方を変える壮大なテーマなのだ」と。

依存症に苦しむ人々は、長い間、薬物やアルコールに頼らざるを得なかった理由があります。それは、生きづらさ、孤独、トラウマ、自己否定…様々な痛みから逃れるための、唯一の方法だったのかもしれません。

だからこそ、回復とは「使わない」だけでは不十分なのです。新しい生き方を見つけ、自分を受け入れ、人と繋がり、人生の意味を再発見する——それが真の回復です。そして、その壮大なテーマに取り組む場所が、「ひごのいえ」なのです。

あなたの人生のターニングポイントを、ここで

依存症からの回復は、人生の大きなターニングポイントです。ここで出会う仲間、ここで学ぶこと、ここで感じることが、あなたの人生を大きく変えるきっかけとなるでしょう。

あなたの大切な人生を変えるターニングポイントを、ぜひこの「ひごのいえ」で経験してください。私たちは、あなたの勇気ある一歩を、心から歓迎します。

🎨 一人ひとりの色とりどりの人生に伴走したい

20年間の支援活動を通じて、私は数え切れないほどの「人生の再出発」を目の当たりにしてきました。一人ひとりが、それぞれ異なる色を持ち、それぞれの物語を紡いでいく——その瞬間に立ち会えることが、私の最大の喜びです。

ある人は、薬物を手放し、家族との絆を取り戻しました。
ある人は、アルコールから解放され、新しい仕事に挑戦しました。
ある人は、自分を許し、初めて心から笑えるようになりました。
そして、ある人は、今度は支援する側に回り、次の仲間を支えています。

私は、あなたの色とりどりの人生のスタートラインを見てみたい。そして、その新しい人生の最初の一歩に、伴走させていただきたいのです。

あなたがここに辿り着いたこと自体が、大きな一歩です。今、この瞬間が、あなたの人生のターニングポイントかもしれません。

私たち「ひごのいえ」は、あなたを待っています。あなたの物語に耳を傾け、あなたの回復に寄り添い、あなたの新しい人生の始まりを全力でサポートします。

回復は可能です。希望は、ここにあります。

💝 利用者の皆様とご家族へ —— 心からのメッセージ

あなたがこのページに辿り着いたこと、それ自体が大きな一歩です。
依存症と向き合う勇気、回復を求める気持ち——その尊い決意を、私たちは心から歓迎します。

ひごのいえは、あなたの「いえ」です。失敗しても、つまずいても、何度でも帰ってこられる場所。本音を語り、涙を流し、そして笑顔を取り戻せる場所。同じ苦しみを経験した仲間たちが、あなたを温かく迎え入れてくれる場所。

回復は一人ではできません。でも、仲間と共になら、必ずできます。ここには、あなたを理解してくれる人たちがいます。あなたを支えてくれる環境があります。そして何より、あなたを決して諦めないスタッフがいます。

私たちは知っています。依存症の苦しみは、想像を絶するものです。社会からの偏見、自己嫌悪、絶望感——その重荷を一人で背負ってきたあなたの強さを、私たちは心から尊敬しています。もう一人で戦わなくていいのです。ここには、同じ道を歩んできた仲間たちがいます。彼らは、あなたの痛みを理解し、あなたの勇気を支え、あなたの回復を信じています。そして、私たちスタッフも、20年以上の経験と確信を持って、あなたの新しい人生の始まりに伴走します。

熊本の大自然の中で、新しい人生を始めませんか。
ひごのいえは、あなたの回復を全力で応援します。

📅 沿革

2024年2月1日

ひごのいえ 開所

2024年4月23日

一般社団法人として法人認可取得

2025年3月24日

女性専用施設「ラポール」開設

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