利用案内

ひごのいえでは、依存症からの回復を目指す当事者の方と、そのご家族の皆様をサポートしています。
このページでは、施設の利用方法、入寮に必要な情報、家族の方への初期対応ガイドを詳しくご案内します。

📑 このページの内容

🏠 基本情報

  • • 対象者と相談料
  • • 利用料金と期間
  • • ご利用の流れ

🎒 入寮ガイド

  • • 費用の詳細と内訳
  • • 持ち物リスト
  • • 1日のスケジュールと施設ルール

👨‍👩‍👧‍👦 家族ガイド

  • • 依存症の正しい理解
  • • 効果的な対応方法
  • • 家族自身のケア

🏠 基本情報

まずは、ひごのいえの基本的な利用情報をご確認ください。ご不明な点があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。

対象者

依存症(薬物・アルコール・ギャンブル等)からの回復を目指す当事者の方、およびそのご家族を対象としています。

熊本県内の方はもちろん、県外の方もご利用いただけます。遠方からのご相談も多数お受けしていますので、お気軽にお問い合わせください。

相談料

完全無料

相談にかかる費用は一切ありません

電話相談、来所相談、出張相談、いずれも無料でご利用いただけます。
まずは気軽にお電話ください。あなたの状況をじっくりとお聞きし、最適なサポート方法を一緒に考えます。

利用料

月額利用料

150,000円

食費・光熱費・プログラム費用等をすべて含みます

💡 生活保護受給者の方へ

生活保護を受給されている方は、生活保護費のみで対応可能です。
自己負担は一切ありません。生活保護の申請支援や、刑務所等からの出所調整のご相談も承りますので、まずはご連絡ください。

ご利用の流れ

1

ご相談

電話・メール・来所

2

見学・面談

施設見学と個別面談

3

ご契約

利用契約の締結

4

利用開始

プログラム参加開始

利用期間

原則として1年間

まずは禁酒・禁薬の生活を1年継続することを目標とします

ただし、回復のペースは人それぞれです。個々の回復状況に応じて柔軟に対応します。
卒業の形は個別に検討し、社会復帰後も継続的なサポートを提供します。1年はあくまで目安であり、あなたのペースを大切にします。

🎒 入寮ガイド

入寮を決められた方へ、費用の詳細、持ち物リスト、1日のスケジュール、施設ルールなど、入寮に必要な情報をご案内します。

💰 費用詳細

月額利用料(合計)
150,000円
食費・光熱費・プログラム費等を含む

📄 費用内訳

項目 金額
ホーム利用料(上下水道・光熱費・共益費) 20,000円
プログラム費(雑費含む) 30,000円
交通費 10,000円
生活費(1日2,000円 × 30日) 60,000円
食費 30,000円
合計 150,000円

📌 金銭管理について

入所者の同意のもと、当初は1日分の生活費から始め、プログラム進行に合わせて1週間分→最終的に1ヶ月分を渡す段階的管理を行います。これは回復のプロセスの一部です。

👥 生活保護受給者の方

生活保護費のみで対応可能です。自己負担はありません。

  • ✓ 生活保護申請支援
  • ✓ 出所調整のご相談
  • ✓ 各種手続きサポート

⌛ プログラム期間

1年
標準プログラム期間
3ヶ月
基礎プログラム
9ヶ月
発展・社会復帰準備

原則1年間ですが、個々の回復状況に応じて柔軟に対応します。まずは禁酒・禁薬の生活を1年継続することを目標とし、卒業の形は個別に検討します。

🎒 持ち物リスト

✅ 必須持参品

  • 身分証明書(運転免許証・マイナンバーカード等)
  • 健康保険証(お持ちの方)
  • お薬手帳(服薬中の方)
  • 銀行通帳・印鑑(利用料振込用)
  • 着替え(3日分程度)
  • 洗面用具(歯ブラシ・石鹸・シャンプー等)
  • 履き物(室内用スリッパー・外履き)

👍 あると便利なもの

  • • タオル・バスタオル(2〜3枚)
  • • 筆記用具(ノート・ペン)
  • • 常備薬(風邪薬・絆創膏等)
  • • 雨具(傘・レインコート)
  • • 運動靴・運動着(レクリエーション用)
  • • 小遣い(現金1万円程度)

🚫 持ち込み禁止物
・薬物・アルコール・タバコ
・高価な貴重品・大金
・危険物(刃物等)

📅 1日のスケジュール

時間 プログラム内容
7:00 起床・掃除
8:00 朝食
9:00-12:00 朝のミーティング → グループワーク・作業療法
12:00 昼食
13:00-17:00 午後のプログラム → 買い物・料理・CBT・レクリエーション等
18:00 夕食
19:00-21:00 地域ミーティング NA・AA等の自助グループ参加
22:00 就寝準備・消灯

📌 週末:日曜は基本的に休息日ですが、セミナーやイベントがある場合は参加します。
📌 柔軟な対応:体調や回復状況に応じて、個別スケジュールを調整します。

📋 入寮の流れ

STEP 1

お問い合わせ

電話・メール・LINEでお気軽にご相談ください。家族のみの相談も歓迎です。

STEP 2

見学・面談

施設見学と個別面談を行います。不安なこと、知りたいことを何でもお聞きください。

STEP 3

入寮契約

入寮を決められた場合、利用契約を締結します。費用やルールを丁寧に説明します。

STEP 4

入寮・プログラム開始

持ち物を準備して入寮。いよいよ回復の旅が始まります。スタッフ、仲間が全力でサポートします。

⛔ 施設ルール

🚫 禁止事項(違反した場合は退寮となります)

  • ✖️ 薬物・アルコールの使用
  • ✖️ 暴力行為(言葉を含む)
  • ✖️ 異性との交際(寮の期間中)
  • ✖️ 金銭・物品の貸借

✅ 基本ルール

  • ✓ ミーティングの秘密厳守
  • ✓ 指定されたプログラムへの参加
  • ✓ 共同生活のルール遵守
  • ✓ 掃除・炊事当番への参加
  • ✓ 外出時の報告
  • ✓ 門限の遵守

👨‍👩‍👧‍👦 家族初期対応ガイド

ご家族の皆様へ。依存症の正しい理解、効果的なコミュニケーション、イネイブリング(助長行為)への対応、そして家族自身のケア方法をご案内します。

❤️ まず、あなた自身を大切に

家族も「回復の当事者」です。本人の問題に巻き込まれ、家族自身が絶望し、疲弊してしまうことはよくあります。でも、あなたは一人ではありません。まずは、あなた自身の心身の健康を守ることが最優先です。

🛡️ ステップ1:依存症を正しく知る

依存症は「病気」です

  • 意志の弱さではありません → 脳の病気であり、本人の意思だけではどうにもできません。
  • 治療できる病気です → 適切な支援と環境で回復が可能です。
  • 再発しやすい病気です → 再発も回復のプロセスの一部です。
  • 家族のせいではありません → 育て方や家庭環境が原因ではありません。

📚 学ぶべき知識
・依存症のメカニズム(脳内報酬系の変化)
・典型的な症状と経過
・回復のプロセスと段階
・再発防止の方法

💬 ステップ2:効果的なコミュニケーションを学ぶ

❌ 逆効果な対応

  • ✖️ 説教・説得(「やめなさい」)
  • ✖️ 非難・責め(「あなたのせいで」)
  • ✖️ 脅迫(「やめないなら出ていって」)
  • ✖️ 感情的な訴え(「お願いだから」)
  • ✖️ 過保護(お金を渡す、尻拭い)

✅ 効果的な対応

  • Iメッセージ(「私は心配です」)
  • 事実を伝える(「こういうことがあった」)
  • 境界線を引く(「これはできない」)
  • 選択肢を示す(「こういう方法がある」)
  • 傾聴する(批判せずに聴く)

📝 具体的な伝え方の例

例1:「あなたが薬を使っているのを見て、私はとても心配です。体や将来のことも心配です。」
例2:「お金を渡すことはできません。でも、一緒に相談機関を探すことはできます。」
例3:「今、こういうことが起きています。このままだと危険だと感じています。」

🚧 ステップ3:イネイブリング(助長行為)をやめる

「助長行為(イネイブリング)」とは?

「本人のため」と思ってしていることが、結果的に依存症を長引かせ、回復を妨げている行動のことです。家族が「優しさ」から行うことでも、本人の自立を妨げてしまう場合があります。

❌ 助長行為の例

  • ✖️ 薬物・酒を買うお金を渡す
  • ✖️ 借金を返済する
  • ✖️ 仕事を代わりに休む連絡をする
  • ✖️ 警察や会社に謝る
  • ✖️ 本人の問題を隠す
  • ✖️ 使用を見て見ぬ振りをする

✅ 止めるべきこと

  • お金を渡さない
  • 責任は本人に取らせる
  • 本人のやるべきことを代わりにしない
  • 境界線を明確にする
  • 結果を体験させる

💡 ポイント:「優しくする」ことと「回復を助ける」ことは違います。本人が自分で問題を解決する力を信じましょう。

⚠️ ステップ4:暴力・危機状況への対応

🚨 緊急時はすぐに110番・119番

  • 暴力があった場合 → 警察(110番)に通報
  • 意識がない・呼吸が苦しい → 救急車(119番)を呼ぶ
  • 自殺をほのめかす言動 → 危機介入(警察・救急)

🛡️ 家族の安全確保計画

事前準備
  • ✓ 避難経路を確認
  • ✓ 安全な場所(親戚・友人宅)を確保
  • ✓ 重要書類をすぐに持ち出せる状態に
  • ✓ 緊急連絡先リストを作成
危険を感じたら
  • ✓ その場を離れる
  • ✓ 警察に通報する
  • ✓ DV相談窓口に連絡
  • ✓ 保護命令の申請検討

✨ ステップ5:家族自身のケアと回復

家族も回復が必要です。「共依存」からの回復、セルフケア、家族自身の人生を取り戻すことが重要です。

🧘 日常的なセルフケア

  • ✓ 十分な睡眠を取る
  • ✓ バランスの良い食事
  • ✓ 適度な運動・散歩
  • ✓ 好きなこと・趣味の時間
  • ✓ 友人との交流

🤝 仲間とつながる

  • 家族会への参加
  • ✓ 同じ経験を持つ家族との交流
  • ✓ 専門家のサポートを受ける
  • ✓ 学び続ける

📞 ひごのいえ家族会
毎月複数回開催。同じ立場の家族と分かち合い、学び合う場です。まずはお電話ください。

📞 相談・支援機関の活用

🏥

ひごのいえ

家族相談・家族会
0964-41-2387

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保健所

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