20年間の薬物地獄から、
希望を伝えるスタッフへ
18歳から覚醒剤。暴力団の世界に足を踏み入れ、逮捕3回、服役3回。出所するたびに「もうやらない」と誓うが、気づけばまた手を出していた。家族は見放し、友人も離れ、鏡に映る自分が誰だか分からなくなった。
最後の逮捕から出所した日、迎えに来る人は誰もいなかった。その時初めて「このままでは本当に終わる」と心の底から思った。偶然手にした依存症回復施設のパンフレット。それが私の転機だった。
今はひごのいえのスタッフとして、同じ苦しみを持つ仲間をサポートしています。「あなたは一人じゃない」と伝えられる喜び。薬物に支配された人生から、誰かの希望になれる人生へ。毎日が奇跡です。
—— 田村 健一さん(42歳・仮名)